エッセイ

溢れるリッツ愛をどう表現するのか?

ザ・リッツ・カールトン大阪 エントランス
ritzlovers

※この文章は尊敬する大切な女性との対話の中で、ホテルを愛するということについてお話しをした後に書いたメッセージのひとつを改編しております。

Five hundred twenty-five thousand Six hundred minutes〜

このフレーズではじまる、ミュージカルRENTの挿入歌
「Seasons of Love」はお気に入りの曲のひとつ。

この曲は1年「52万5600分」という時を何で測ろうかと…
夜明けの数や夕暮れの数、
コーヒーを飲んだ数なのか、
笑い合った数なのか、争った数なのか。

せっかく生きていくのなら
「愛」で測ろうではないかと。

1年を愛という季節で満たしていこう。
そんな曲です。(解釈は色々ありますが…)ㅤ

昨夜ゆっくり家まで歩いて帰る道に
この曲が思い出されて
iTunesで流しながら口ずさんで
てくてく歩いていました。ㅤ

ザ・リッツ・カールトン福岡

ちょっと前までホテルについて
熱く語り合っていたこともあって、

思わず出てきたフレーズが…
「私はホテルを好きということを何で推し量るのか」と。
「どう人に伝えるべきなのか?」と。
そんな問いが音楽とともに浮かんできました。

私はホテルが好きで、
ホテルが好きということは言うけれど、
どう好きなのか、何が心を捉えて離さないのか、
それが相変わらずぼんやりバラバラしていて。

この「ホテルが好き」をどう推し測ろうかと思ったのです。

ホテルに滞在した宿泊日数?
ホテルで体験した嬉しかったことなのか?
ホテルの種類?カテゴリーなのか?
いやいや、そんなことじゃないだろうと。

ホテルで滞在した時に出会ったスタッフの笑顔。
スタッフの心あたたまる在り方に触れた瞬間。
また会いたいと思うスタッフの皆様。
心が震えるくらい満たされた瞬間。
ホテルのベッドから眺めた空。
流れる雲を見つめながら開いたモレスキン。
ホテルを通して生まれた思い出。

なんだかほんわかした表現ですよね。
これは私の中で「愛」に近くて、
あたたかくて、そっとぎゅっとしたくなる感覚。

でも、私はたしかに
ホテルという世界で、
たくさんの「愛」を感じているのだと思うのです。

でもこの「愛」という言葉で
簡単に済ましてしまってはもったいないから、
今日は自分の将来のためにもメモをしておこうと思って、
この記事を残しています。

私はどんな時に「愛」を感じるのか、
どんな時にホテリエを愛するのかも改めて考えているわけです。

お互いにひとりひとりの人間で。
それでいてお互いに役割を持って接する。

ゲストはゲストとして。
ホテリエはホテリエとして。

その役割を持っていながら、
その役割を越えて、
人同士のコミュニケーションができたり、
心を寄せてもらっていると感じると
やっぱり嬉しいなーと感じるわけです。

心を寄せるためには、
相手の観察は欠かせません。
もちろん独りよがりでは意味をなさず。

相手のために…を追求する姿や思いやりを
言葉とかではなく、立ち振る舞いや目線。
そこを取り巻く空気感で
私は感じているのだと思います。

あとはそこにお互いのリスペクトを感じられるかどうか。
それも無意識に感じているかもしれません。

お互いに一線を大切にしながら、慣れることない姿勢が大切。
ホテリエはホテリエとして、ゲストはゲストとして。

ホテルが好きなのは自分でも理解しているんです。
でも、その次の段階に私は行きたい。

実際、ホテルの切り取り方はさまざまで
そこに「私らしさ」がなければ
ただのありふれた情報になってしまう。

正直なところ、これだけSNSが発展して情報過多な時代に
情報を語るだけのブログはもう飽きてしまって。
私の目、視点を磨く以外には道がないと感じてます。

そのためには、言葉の数も必要。
私の中にある軸を信じる力も必要。
感覚を大切にした仮説と検証も大切。
あんまり論理的ではないけれど…

「好き」を好きのままにせず。
「好き」の根幹を追求していきたい。

スタッフひとりひとりの中にある
「素敵な瞬間」に触れた時にも、
その「素敵」の源を見つめる眼を持っていたい。

ここまできて、
「人の持つピュアなエネルギー」
を見ていたいといういのが私の根幹にあるんだと感じています。

ホテルという世界で働くホテリエの皆さんは、
「大切なあなたに喜んでもらいたい!」という
エネルギーが溢れている人が本当に多いから。

人のために心から動いている人の美しさに
触れ続けていたいと思っているのかもしれない。

そんな魅力的な人に出会って
「あなたはとても魅力的です!」って
真っ直ぐに伝えたいのかもしれない。

私はホテルに関する本を書きたい。
そこで働く人が織りなすストーリーを。
人の心にそっと寄り添い、
かけがえのない場所に変えていく
そんなホテリエの物語を書きたい。

そのために、たくさんのホテリエに出会い、
言葉を交わし、たくさん心に触れて、
そして、それをまた書いていけたら幸せだな。

世界中のホテルで。
世界中のリッツで。
国境を超えて。
味わいたい。感じたい。
たくさん感動したい。心を震わせたい。
心を通わせていきたい。

いつかの日のために、
今日のこの勢いだけの文章を残しておきます。
ここまで読んでくれたあなたに
心からのありがとうが届きますように。

そして、いつも出会ってくださるリッツファミリーの皆様、
本当にありがとうございます。

リツ子より

ABOUT ME
リツ子
リツ子
リッツに恋してしまった女
ザ・リッツ・カールトンに溢れる愛に触れて、リッツの虜になりました。国内リッツ70泊超え。インルームダイニングをこよなく愛し、ホテリエのプロ意識に心惹かれています。 世界中のリッツに泊まるのが夢。
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